- 購入後使用年数:10年
- 前回手入れ時期:4年以上前
症状
クロノグラフのリセットボタンが取れています
原因と修理方針
現在リセットボタンが取れているとのことですが、拝見したところ、内側からボタンを留めているネジピンが緩んで抜けた状態ですので再度取り付け可能です。
なぜボタンが緩んでしまったかと言いますと、ボタンを取り付ける軸の部分が本来はギザギザの刻みが付いてまして、ボタンの内側にもギザギザの溝が刻まれていて、そこが噛み合ってずれないはずなのですが、写真のとおり、溝が腐食して削れてボタンが回転してしまい、緩んで外れたと思われます。
また、時期的にムーブメントの油切れやパーツの摩耗によりコンディションの
低下がみられました。
リューズもパッキンが劣化して水が入った形跡があり錆が見られました。
センターセコンド針(クロノ秒針)を交換したことにより、9時位置の秒針と6時位置の12時間計の針の塗装が剥がれてましたので塗り直しました
修理料金
オーバーホール ¥40,000
内装摩耗部品(パッキン、角穴車、ゼンマイ) ¥15,000
リューズ ¥9,000
プッシュボタン ¥12,000
センターセコンド¥8,000
バネ棒x3¥1,500
合計 ¥85,500